トランプ大統領の関税政策による世界経済への打撃懸念から、31日の米金融市場ではS&P500種株価指数が大幅に下落。ハイテクセクターを中心に投資家はリスクオフ傾向を強めている。この日、S&P500種は一時1.7%安となり、ナスダック100指数も2.5%の下落を記録した。金や米国債などの安全資産への資金シフトが進んでいる状況だ。
ティグレス・ファイナンシャル・パートナーズの最高投資責任者は「関税に関する不確実性が非常に大きく、経済や企業の利益、失業率にどう影響するのかについて誰もが悲観的になっている」と指摘。米株価下落の一因となっている。
また、米国のS&P500種は年初来で約5%安となり、他の市場と比較して大きな差が出ている。これは四半期ベースでは1988年以来の大幅なアンダーパフォーマンスである。投資家の不安感が高まる中、金や米国債など安全資産への逃避傾向はさらに強まるとみられている。
株価掲示板や日経平均株価掲示板でもこの動きを反映し、不安定な状況が続く可能性が高い。関税政策の影響から経済が予想以上に減速する懸念も高まる中、投資家の警戒心は強まっている。