週明けの3月31日、欧州の主要な株式市場が軒並み下落した。英FTSE100種平均株価指数は前週末終値比で76.04ポイント(0.88%)安の8582.81で引けた。
ドイツDAX主要40銘柄指数も1.33%安、フランスCAC40種指数は1.58%安とそれぞれ下落。また、ストックス欧州600種指数も1.51%安となった。
この下落の背景には、トランプ米大統領が発表を予定している相互関税について「すべての国について話をしている」と述べたことが影響している。これは全世界が対象になり得る可能性があるとの立場を示したもので、市場では世界的な景気減速への懸念からリスク回避のムードが強まり、幅広い銘柄に売り圧力がかかった。
FTSE100指数構成銘柄の中でも特に下げ目立ったのは、航空大手インターナショナル・エアラインズ・グループ(IAG)で6.62%安。賭け屋大手エンテインも5.65%安となった。
一方、たばこ大手ブリティッシュ・アメリカン・タバコは1.86%高、同業のインペリアル・ブランズも1.38%高と値を上げた。医療機器大手スミス・アンド・ネフューも1.31%高で引けた。
またDAXでは、ポルシェが4.05%安、フォルクスワーゲン(VW)は3.51%安と売られた一方で、香料大手シムライズは0.91%高、エネルギー大手イーオンも0.76%高を維持した。
株価掲示板や日経平均株価掲示板では、これらの動きについて多くのユーザーが意見交換している。