4月2日の大統領発表目前で株価下落の懸念が高まり、31日の米国債は大幅に値上がりしました。トランプ大統領による貿易関税に関する発表を前に、投資家たちはリスク資産から逃げ出す動きが加速しています。特に短期債の上昇が目立ち、2年物利回りは6ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下し、約6カ月ぶりの低水準に近づきました。また、10年物利回りも5bp低下して4.20%となり、1月以来の低下となっています。
これを受け、市場では景気後退への懸念が広がっています。S&P500種株価指数は四半期を通じて2022年以降で最悪のパフォーマンスを記録しています。この状況下で投資家たちは安全資産である米国債に注目し、さらに上昇する可能性があると予想されています。
カンドリアム社のジェイミー・ニーブン氏は、「リスク回避傾向が続き、景気後退の懸念から米国債がさらに上昇する余地がある」と述べました。また、今週末に発表される雇用統計が弱い数字を示した場合、米国債価格のさらなる上昇が見込まれると指摘しています。
株価掲示板や日経平均株価掲示板でもこれらの動向について盛んに議論されています。