昨年11月、福岡県宗像市の大島沖合で火災を起こし、沈没した海上自衛隊の掃海艇「うくしま」。この事故により、隊員一人の生命が失われました。現在、「うくしま」は水深約50メートルに位置する海底に留まっています。しかし、最新の情報によると、海上自衛隊は民間サルベージ会社と契約を結び、引き揚げ作業に向けての準備が始まります。
来月上旬から、現場海域周辺での詳細な調査と機材の設置などが行われる予定です。そして6月上旬を目処に船体の引き揚げ作業が実施される見通しとなっています。
海上自衛隊は、現在「うくしま」が沈没した原因について詳しく調査しています。事故当時、「うくしま」では船内の火災警報が鳴り響いていたことが判明しており、その後の捜査で船内から発生した火災により全船員を含む乗組員が避難することができなかったとされています。
引き揚げ作業後には、事故の詳細な調査や再発防止策などが行われる予定です。この出来事は海上安全に関する重要な教訓となり、今後の海上作業の安全性向上に大きく寄与すると期待されます。