大手運用会社である野村アセットマネジメントは31日、かつて人気を集めていた「ノムラ日本株戦略ファンド」について、現在の低迷状況を打開するために他社の投資信託と併合することを決めた。このファンドは2000年から運用が開始され、その初期には資産額が1兆円を超えるほどの人気を誇ったものの、TOPIX(東証株価指数)を下回る成績に低迷し、現在では500億円程度まで減少している。これを受け、同社は運用戦略の見直しや母体となる「マザーファンド」の統合など、規模縮小が続く「ゾンビファンド」への対策を進めている。
投資信託における不振商品の整理統合は、業界全体にとって重要な課題であり、今後もさらなる動きが見られる可能性がある。特に、資産額が小さくなると運用コストが相対的に高くなり、非効率性が増すため、規模維持やコスト削減に取り組む必要がある。
株価掲示板や日経平均株価掲示板などでも、こうした動きに対する投資家の関心が高いことが伺える。