日米の株式市場は複数のネガティブ要因に見舞われ、下値メドを予測するのが困難な状況にある。トランプ大統領による高関税政策への不透明感や、スタグフレーション懸念が加わり、AI関連株の失速も相場を圧迫している。特に日本市場では年度替わりに伴う需給要因も影響を与えると指摘されている。
31日の東京市場で日経平均は1500円を超える下落を見せ、「下げ止まるかどうかわからない」との見方が広がっている。また、米国株先物の動きにも注目を集めている。前週末に発表された米国の経済指標を受け、主要3指数が大幅安となり、特にハイテク株比率が高いナスダック総合は2.7%安となった。
AI関連株の不調も相場を悪化させている。クラウドサービス企業でエヌビディアが出資するコアウィーブのIPOが失敗し、投資家の懸念が高まっている。この影響により、ナスダック総合は3月前半につけた前回安値を更新する可能性も出てきた。
今週は日本市場にとって年度替わりの週であり、需給面での波乱が予想される。また、米国の相互関税発表や自動車関税の発動など、多くのイベントが控えていることから、短期的な相場のかく乱要因となる可能性もある。
株価掲示板では、「日経平均株価掲示板」を中心に投資家の間で活発な議論が交わされている。今後の相場動向に注目したい。