東京電力は23日、福島第一原子力発電所2号機で重さ数グラムとみられる溶け落ちた核燃料デブリを試験的に回収したことを発表しました。これは、廃炉作業における最大の難関である「核燃料デブリの取り出し」に向けた重要な一歩です。
政府は2051年までに福島第一原発の廃炉を完了させる工程表を示していますが、溶け落ちた核燃料デブリの正確な位置や量の調査は依然として難航しています。この取り出し作業は安全面だけでなく技術的な課題も山積みで、世界的にも類を見ない挑戦となっています。
この度の試験的取り出し成功により、今後の詳細な分析が加速する可能性があります。その結果によっては、廃炉工程全体に大きな影響を与えるかもしれません。