愛知県豊橋市中心部で進められている新たな多目的屋内施設、特に大型アリーナ建設プロジェクトに揺れ動きが発生しています。この計画は昨年11月に行われた市長選挙の争点となり、反対派である現在の長坂尚登市長が当選したことで契約解除へと舵を切りました。
しかし建設賛成派が多い市議会からは、その決定に反対の声があがり、「議会の同意なしに契約を解除できない」とする条例案が2回にわたり可決されました。これに対し長坂市長は「議会の権限を超えるものであり、法令上問題がある」として愛知県の大村知事に対して条例の取り消しを求めました。
しかしその申し立ては先月、大村知事が「法令違反とは言えない」として却下されました。この裁定により、豊橋市の市長と議会間での建設プロジェクトに関する対立がますます深刻さを増しています。