31日の午前中、東京の外国為替市場ではドル円相場が下落し、1ドル=148円台後半に達しました。この動きは、日経平均株価の大幅な下落を受けて生じました。朝からドル円は軟調で、149円を割れたところでは「ストップロスの売り」が加速し、多くの投機筋と実需筋から売られました。正午現在、1ドル=148円88~90銭となっています。
前日(週末)の夜間市場では、ユーロ圏の株価や商品相場の動向なども影響し、ドル円は一時的に150円台に上昇しましたが、米国の物価指標と景況感の弱さを受けて再び下落。東京時間早朝も149円50銭前後で推移していました。
しかし、「日経平均株価の下げ幅が広がると共にリスクオフムードが強まり、ドル売り・円買いが優勢になった」(業界関係者)とされています。この流れは午後の市場にも波及し、「日経平均のさらなる下落があればドル円も一段安になる可能性が高い」と見られています。
ユーロ相場についても、対円では続落、対ドルでは堅調な動きとなっています。