中国のアートトイブランド「POPMART(ポップマート)」が26日、2024年度の決算を発表しました。売上高は前年度比106.9%増の約2700億円、純利益は185.9%増の約710億円と大幅な伸びを見せました。特に海外市場では375.2%増と驚異的な成長を遂げ、全体売上の38.9%を占めるまでとなりました。
POP MARTはキャラクターIP(知的財産)の育成と運用を事業基盤に据えています。主要な4つのIPである「THE MONSTERS」「MOLLY」「SKULLPANDA」「CRYBABY」が売上全体の58%を占めており、大きな貢献を果たしています。
また、2024年は中国で公開されたアニメ映画「哪吒之魔童閙海(ナタ2)」とのコラボレーションフィギュアも好評を得て、完売が相次いでいます。この動きにより、業績拡大の大きな起爆剤となりました。
株価は決算発表後約20%上昇しました。王寧会長兼CEOは決算発表で「グローバル化戦略が成功し、予想を上回る業績拡大を果たした」と述べました。
日本では現在、東京と大阪に8店舗の直営店があり、さらに全国の商業施設でもPOP MARTコーナーを展開しています。また、POP MART JAPANは出店候補地となる主要都市の物件情報を募集中です。