アメリカで学生ビザを利用して学業を続ける多くの留学生にとって、卒業後のキャリアパスは常に頭を悩ませる問題だ。特にSTEM(科学技術・工学・数学)分野以外の専攻者は、OPT(Optional Practical Training)期間終了後、即座にH-1Bビザ申請が可能でない状況に直面しやすい。
この現象は「就職難民」と呼ばれ、学生ビザの失効と同時に法的在留資格を喪失する状態を指す。この課題に対処するために、政府や大学、そして企業が協力して対策を講じ始めている。
具体的には、アメリカの教育機関では留学生向けの就職支援プログラムが充実している。また、多くの企業も、多様性と国際色豊かな人材を求め、積極的に外国人留学生の採用に取り組んでいる。一方で、政府は就労ビザ制度を見直し、より柔軟な対応を模索している。
「学生ビザからH-1Bへ」という一貫したキャリアパスを持つことは容易ではないが、多様な選択肢や支援体制を活用することで、留学生は自分の将来をより確実なものにできる。この状況は留学生と社会にとって重要な課題であり、解決策を見つけることが求められている。